春眠暁をなんとか

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく窓際、少しあかりて、いや、全然あかるくなくて、白くもなっていなくて、今がまだ真夜中であることを知る。春の不眠だ。

恒例行事だからそろそろ大騒ぎしなくてもいい気がするが、日照時間が延びると自律神経がおかしくなって眠れなくなる。眠れないというか、12時ごろに就寝して、自然に夜中の2時とか3時に目が覚める。運が悪いとそこから6時くらいまで起きていなきゃいけない。翌日の昼間は、当然のようにめちゃくちゃ眠いわけで、けっこうつらい。

よく効いて眠気も出ない花粉症の薬を30日分出してもらって、春の勝者になった気分だったんだけど、風邪をひいて鼻水が無限に出る。水分が足りないからか口呼吸を強いられるからかわからないが、のどが乾いて痛い。のどを痛めると血尿が出るという、風が吹いたら桶屋がもうかる的な奇病にかかっているので日常に緊張が走る。そういうわけでさんざんな一週間だった。なんとか腎臓は守られた。自分が男性だったらやだなと思う。スタンディングスタイルで血尿が出たら、出し切るまでどんな顔していればいいの。

鶏のひき肉でロールキャベツを作ろうと思って買ってきたのに、体がつらくて、やる気がおきない。キャベツちぎって、鍋にぶちこんで、ひき肉もそのままぶちこんで、適当に煮た。味はロールキャベツだ。健康なときはもっときちんと食事を作って、ジムなどにも行けるわけで、「体が資本」とはよく言うけれど、健康な生活というのは健康を元手にしないと組み立てられない。健康な人がどんどん健康になっていくんだ。ピケティもそのようなことを言っていなかったか。

急に思い立って「ケイコとマナブ」のホームページを見て、すぐやめた。レッスンの選択肢が多すぎてどうすればいいかわからなかった。なにか新しいことをやりたいと思う気持ちに具体性がともなわない。こういう感じ、OL特有なんだろうか。そういえば今月、日本語教育のボランティアの説明会を聞きに行った。けっこうコミットしなきゃいけない世界なんだなやっぱり。聞いてる人も定年後っぽい人ばっかで、若い力をちょっとお貸しするようなことができたらいいんだけどと思う。

もう梅が咲いてた。桜ってかまってちゃんだよなとつくづく思う。