墓
池袋のサンシャインに行った帰りに道に迷って、こっちだろうと思われる細い道をたどった先で、墓に取り囲まれた。
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
かすかなるしのきょうふ
いちめんのはか
などといった詩を吟じるような余裕もないくらい怖かった。時間は夜で、雨が強く降り始めていた。
お墓は怖い。私は本当に死ぬのが怖い。日に一度は「死ぬのが怖い」ということを考えている。小学生みたいだけど、小学生のころからこの恐怖にとらわれている。みんなはどうやって死の恐怖を克服しているんだろう。死にたくないわけではないけど、死ぬのがほんとに怖い…。私が迷い込んだのは雑司が谷霊園だったようなのだが、首都高の下道からほんの少し入ったところに墓が密集しているものだから、いきなり異世界に飛ばされたみたいで怖かった。
特にオチとか学びはないです。
最近読んだ本
『「踊り場」日本論』(小田嶋隆、岡田憲治/晶文社)
http://book.asahi.com/reviews/column/2015011600006.html
上記に書評を執筆しました。
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新装版 君について行こう (上) -女房は宇宙をめざす (講談社+α文庫)
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