池袋のサンシャインに行った帰りに道に迷って、こっちだろうと思われる細い道をたどった先で、墓に取り囲まれた。

いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
いちめんのはか
かすかなるしのきょうふ
いちめんのはか

などといった詩を吟じるような余裕もないくらい怖かった。時間は夜で、雨が強く降り始めていた。

お墓は怖い。私は本当に死ぬのが怖い。日に一度は「死ぬのが怖い」ということを考えている。小学生みたいだけど、小学生のころからこの恐怖にとらわれている。みんなはどうやって死の恐怖を克服しているんだろう。死にたくないわけではないけど、死ぬのがほんとに怖い…。私が迷い込んだのは雑司が谷霊園だったようなのだが、首都高の下道からほんの少し入ったところに墓が密集しているものだから、いきなり異世界に飛ばされたみたいで怖かった。

特にオチとか学びはないです。

最近読んだ本
『「踊り場」日本論』(小田嶋隆、岡田憲治/晶文社
http://book.asahi.com/reviews/column/2015011600006.html
上記に書評を執筆しました。

友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)

友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)

短いルポ集。読んでて絶対に傷つかない(これ、私は本とか読むときに重視する…)。

向井千秋さんの旦那って変な人だよな…」と今まで思ってたけど向井千秋さんがすごいエネルギーの持ち主で、変人なことがわかった。向井万起男さんはけっこう普通っぽい感覚を持っているようで、あと文章うまい。夫婦関係の話もおもしろいし、宇宙飛行士のこともよく知れていい本だと思いました。