ネッコストーカー

昨晩、高田馬場の裏路地で猫を見つけた。黒と灰の縞模様ではっきりとした顔立ち。猫の中でもルックスのよいほうだと思った。ときどき警戒したような姿勢をとるものの、近づいても逃げない。首輪をしているから人に飼われているようだ。

しばらく眺めていたら若い男性が通りかかり、猫の頭をひと撫でした。すると、猫は彼の後ろについて歩き、一緒に目の前のオフィスビルに入ってしまった。
出版社と思われるその会社は夜の十時を過ぎても人の出入りがあるようで、エントランスは明るかった。
猫はガラス戸の向こうにいて、外からでも姿がよく見えた。入念に毛づくろいをしていた。何十分も。

つまり私はその猫を何十分も見ていたわけである。だってかわいかったから……。


高田馬場 出版社

翌日、グーグルの検索窓に打ち込んでみる。2ページ目にそれらしい会社のウィキペディアページを見つける。コアマガジン。告訴されまくっている…。

で、「コアマガジン 猫」の検索結果が天国だった。
コアマガジンの方々が、この猫(ミミちゃん)との日々をブログ会社ネコに書いたり、ツイッター(@kaishaneko)会社ネコ(ミミ) (@kaishaneko) | Twitterをやったりしていたのである。

ミミちゃんは嵐の日にコアマガジンに迷い込んできて、すっかり居ついてしまったんだって。

やっぴい!まさかミミちゃんのことをこんなにたくさん知れるなんて思わなかった。

そしてこの猫のことを知る手段として当たり前にインターネットを使った自分が気持ち悪いと思った。

まあでも猫はしゃべんないからね。ネコスコオッケー。