最近の日記

いつものパン屋にいる。いつも行くパン屋は2軒ある。週に一度ずつの楽しみとして、そのパン屋で朝食をとることにしている。どちらもフランス起源の店でクロワッサンがおいしい。いつもクロワッサンしか食べない。クロワッサンって今までかぶりついていたけど、もしかして一層ずつめくって食べるのがマナーなのだろうか。でもがぶっといったほうがおいしいよなあ。

スポーツ新聞を読んでいたら、がんと闘う有名人を紹介する連載に、元プロボクサーのカシアス内藤のインタビューが載っていて目が止まった。咽頭がんか何かに冒されているものの体を鍛えて自分のジムで後進を育て、人生を楽しんでまっとうする様子が垣間見られた。スポーツ、特に格闘技に何の興味もない私がなぜカシアス内藤の名前を知っていたかというと、沢木耕太郎が書いた『敗れざる者たち』という、プロスポーツの世界に身を置く者を追ったノンフィクション集の最初の一章が、若き日の彼に割かれていたからだ。痩せこけて不機嫌な目をした若者…と勝手にイメージしていたカシアス内藤は、光るものを持ちながら、チャンスを与えられながら、大勝負に敗れるのだった。そのカシアスが黒々と灼けて恰幅のよい中年(つっても60代だった気がするけど)として、にこにこと闘病の歴史や健康管理を語っている。彼の「いちばんよかったとき」がいつかはわからないが、ともかく人生が普通に続いていて、指導者としてジムを持って生計を立てていることに感慨をおぼえた。それは昨年末の紅白にプリプリが出ているのを見たときの気持ちに似ていた。

居酒屋にサイコロトーク用のサイコロがあったから自発的に投げて自発的に「すべらない話」をすることになった。意外となにもなかった。飲み会で受ける話としては「Kis-my-ft2(キスマイ)の名前の由来知ってる?KAT-TUNみたいにメンバーの頭文字から取ってるんだよ!じゃあ最後の2は何かって話になるじゃん? 二階堂なんだよ!!」というストックがあるけど、誰か知ってたらおしまいだしなあ。その飲み会は途中から気持ち悪くなったから帰ったのだけど、結局日付が変わるまで布団の中ですべらない話がないか考えてしまった。こういうとき、母が何かの流れで「ちびまる子ちゃんの小杉(デブ)のものまね」をしたことを思い出す。あれは一回限りで才能を使い切ってしまったのだと思うが、本当におもしろかったな。

ジョゼと虎と魚たち」という映画を見た。歩けない女の子とちょっとちゃらんぽらんな男の子のラブストーリー。障害者がテーマというよりは、めんどくさいものを抱えた女の子の話とみるべきなんだろう(女の子は家族に恥ずかしがられ、ほとんど家の中から出たことがないから、性格もちょっとひねくれている)。結局、男の子が女の子のもとから逃げ出してしまうところでこの話は終わるんだけど、Yahoo!映画でレビューを見たら「私だったら絶対最後まで付き合って幸せにします」という意見がちらほらあった。そういうことを言える自信はいったいどこからくるんだ。

17日は私の24歳の誕生日なので祝ってください。