学生時代にやっておいたほうがよかった0のこと

ドライブしながら桑田のものまねをしたことを唐突に思い出した。3人とか4人で出かけた気がするんだけど、いつのときのことかわからない。サザンのベストアルバムなんてあらゆるドライブで流すもんな。

学生生活の序盤でつまづいて強固なコミュニティに属することがかなわなかったから、いまだに定期的に会う友達がほとんどいないし、卒業式などはいたたまれなさすぎて写真をいちまいも撮らずに帰ったのだけど、たまにはドライブなんていう学生っぽい思い出があったりする。それはどうにか友達がふえた4年生の夏以降に集中していて、つまり1年後にはみんなバラバラの生活を送っていることを知りながら人付き合いしていたわけなので、かなりハイな精神状態だったような気がする。ひとつひとつの飲み会がめちゃくちゃ楽しくてめちゃくちゃ寂しかった。そのときの有線放送でよく流れていた洋楽、たまに話すのがめんどくさくなって有名な曲をでかい声で歌ったこと、誰とだったかとか忘れかけているけど、そういうことしたのは忘れないだろうと思う。

私はずっと東京にいるしストレスなく生活しているしで就職で人生が激変したわけではないけど、あんなふうに適当に車借りて夜の甲州街道を西に走ったり、朝まで飲んだり、同じメンバーでやれることはもうないだろうから、やっぱりあれはもう戻れない時間だ。まったく戻りたいわけではないが。また集まっても話すことは違うんだろうね。

学生時代なにをまじめにやっていたかというと、日記はほんと一生懸命書いていた。あとは文章表現を磨こうというスパルタ授業もがんばっていた、本も自分なりにはぐちゃぐちゃと読んだ。だからなんなんだろうか、就職活動でこんな内向的なこと言っても誰も評価してくれない。ちなみに新卒での就活は途中で逃げた…。

なにも突出していない、成し遂げていない、サークル入ってない、卒論悩んだわりには決着してない、政治学科なのに政治のことよくわからない、友達もまじでほとんどいない、バイトは辞めまくる、し、無駄に苦しんでもがいたような学生生活だった。それで、なにかすべきだったのかなと思うと、たとえばインターン申し込んどけばとかもっと系統的に授業とっとけばとかいきがらないでサークル入っとけばいくらでもあるんだけど、それって単純に学生時代にプラスできるもんじゃないんだよな。何十時間とか何百時間、その「あるべきだった」ことに捧げるためには、別のことしてた時間をなくさなくてはいけないわけで、そうなるとなにも削れないのであった。「なにも成し遂げない」というのも学生時代の成果のひとつだったりして、それはそれで今でも負い目みたいなものを残してくれている、別に悪いもんでもないよなーと思った、卒業してからもう三度目の冬でした。