私が書店員だったら『陽だまりの彼女』をこう売る ※超重大なネタバレ

こう売れば読者のためになるのではないだろうかという一意見ということで ネタバレですからね あと何十行か下にいきます ぜったい「猫の本」コーナーに置く。ようするに、話のつくりが甘くて「結婚した彼女は実は猫でした」というオチに納得いかなくて頭に来…

自分の自分による自分のための買い物・若さ

最近買い物づいております。毎月まとまったお金を稼いでいて、生活費を引いてもそれなりの額が残るので、ちょっと貯金に回したら、純粋に自分のために買い物をしている。服とか入浴剤とかちょっとよい歯ブラシとかランニングシューズとか。峰なゆか氏がAV女…

「本来の私」の範囲

もう少し掘り下げて考えるべき話題のような気がするけれど、ちょっと感じたことをまとめておきたいので更新します。ちょっとダメもとで、でもちょっと強引めにお願いしてみたら休みが二日とれたので、週末とくっつけて、四日間の旅行をした。四日間はちょっ…

夢の名残

「ヨックモックのシガール」と言えば半数くらいの人がわかってくれるだろうか。薄く細長く焼いたクッキーを葉巻のような筒状に成形した、あの、さくさくして甘くてバターのかおりがするお菓子のことだ。多くの子供がそうであるように、私はあれが大好きだっ…

食べログのない世界

ここのところよく、あるパラレルワールドを夢想する。食べログのない世界、である。つまり、食べログによって得たもの以上に、実は失ったものもあるような気がしてならないのである。それは端的に「知らない店に入るときめき」と表現されるのかもしれないが…

服装と自意識について 「攻め」のファッション、という鉄壁の防衛

ここ最近着ている服が信じられないほどださく、そのことを直視しないようにしてきたが、「変な格好(ちょっと丈の長いざっくりしたセーターに黒のスキニーデニムに見せかけたスパッツ。セーターの地は灰色だが両肘から下は蛍光オレンジ)をしている時に急に…

街コン参戦記

すでに多くの人が存在を知るところとなった「街コン」へ行ってまいりました。以前にスタッフとして遠巻きに眺めたことはあるこの催しですが、今回は客として参加しました。よくあるタイプの街コンは、休日の夕方ごろに集合して、いわゆるハッピーアワー(飲…

自殺という誘惑

本気で死のうと思ったことは一度もないが、自殺でもしてやろうかなと思ったことは一度だけある。自分より絶対的に強い、力のある、影響力のある立場の人から裏切られたときのことだ。一年前、大学四年生だった私は内定取り消し(のようなもの)を食らってい…

正しく思考停止できる?

猫を飼いたい。今はペット不可のマンション住まいで、しかもアレルギー持ちだから現実的ではないが、いずれはどうにか猫と暮らせたらいいと思っている。実家の近所のカフェに「猫掲示板」みたいなものがあって、生まれた子猫や捨て猫をお譲りします、予防接…

完璧に近い休日

二度寝から覚めたら8時で、レースのカーテンから光が漏れている。今日は午前中にブレーカーの工事に来てもらう以外、なんの予定もない。寝間着から着替えて朝刊を取りに行く。朝食のしたくをする。普段は生の野菜を食べるけれど、寒いからスープにしようと思…

必殺!傷心カレー

ISSA関連の報道に心を壊しかけた。別に私は熱心なファンというわけではないが、それでも青春時代の一部をDA PUMPに捧げたのは事実で、ファンクラブイベントには計3回足を運び、「if…」までのアルバム(当然PV集も)はすべて所持している。もちろん彼がプレイ…

ひとりぐらし記:5 食材の運用方法について

昨日の「食べ物をだめにする」件について下記のようなコメントをいただいた。 ばーにんぐ (122.17.146.13) 『一人暮らし見習いのひとりとして楽しく読ませてもらってます。 食材をだめにする、はあああるよなあと思い俺も頭を悩ませてます。てか一人暮らし用…

ひとりぐらし記:4 家事の失敗について

家事の失敗が多すぎるのでちょっとまとめてみた。 【炊事】 ・ほかほかの米粒 炊飯器に無洗米だけ入れてスイッチオン。温かい米粒ができあがった。 ・食材をだめにする 冬でこれだと夏はどうすればいいんだ。とりあえず買い置きの量を減らしているが、そうす…

ピアノを弾いて自分だけの秘密の庭をみつけた話

大学3年の冬までピアノを習っていた。クリスマスの間近に、チェロを弾く友人に誘われて小さなチャリティコンサートに出て以来、もうほとんど鍵盤を叩いていない。十数年続けた楽器ではあるが、練習に身を入れた経験はない。謙遜でもなんでもなく、客観的に、…

ひとりぐらし記:3

夕食に汁物を作ることにした。 自炊初日の夕食は主菜(カレー)のみ、2日目は主菜に副菜を2種類(酢の物と温野菜。生野菜かそれに準ずるものがないと気持ち悪くて…)足せた。それでもものたりない。ああ実家では一汁五菜くらいの生活をしていたなと思いだし…

ひとりぐらし記:2

台所の整理をしている。 狭すぎてものが置けず、創意工夫せざるをえないのである。それにしても「〜せざるをえない」という言い回しを「〜せざるおえない」と勘違いし、果ては「〜せざる負えない」との当て字まで作ってしまう例をしばしば見る。普段はそうい…

ひとりぐらし記:1

週末に引っ越しをして一人暮らしをはじめた。せっかくだからなるべく日記を書こうと思う。引っ越した部屋は分譲マンションの1K。この春に出た大学から歩いて3分くらいのところにある。山手線の輪っかの内側にある町で、数万の学生を擁するわが大学の城下町……

最近のこと

近況。4月からぶらぶらしていたが、ようやく就職することが決まった。たぶん向いている仕事だと思う。いまは派遣社員という身分で、来月転職することになる。いまの職場はいいところで、辞める理由は「正社員じゃないから」くらいしかない。非正規で働いてみ…

「天才児の親」になることとアスペルガー症候群の利用について

午前8時台に千代田区内のスターバックスで茶を飲んでいたら、隣に30代後半〜40代とおぼしき女性の二人連れが座った。どちらもよそゆきの格好をしている。明らかに仕事仲間ではなさそうだったため、こんな時間から待ち合わせてお茶をするなんて、と驚いたが、…

ネッコストーカー

昨晩、高田馬場の裏路地で猫を見つけた。黒と灰の縞模様ではっきりとした顔立ち。猫の中でもルックスのよいほうだと思った。ときどき警戒したような姿勢をとるものの、近づいても逃げない。首輪をしているから人に飼われているようだ。しばらく眺めていたら…

「こういう文法ってなんなのか」。22歳は語った。

スポーツの記事を読みふけるうち、選手の談話の〆に「〜歳は話した。」というフレーズがよく使われることに気がついた。http://search.yomiuri.co.jp/index.html?q=%E6%AD%B3%E3%81%AFためしにいろいろな新聞のウェブサイトで「歳は」で検索してみたら、やっ…

えにっき 南相馬(野馬追編)

南相馬で野馬追を見てきた。旧相馬藩の時代から続く由緒ある祭りだ。5月に世話になったおじさんが「絶対来い」と念押ししてきた。行かずに済むわけがない。5時間揺られた電車を降り立った福島駅前は35.7℃だった。東北とは思えない。復興を祈念して花火大会が…

えにっき 南相馬(ゴールデンウィーク編)

週末に南相馬まで行ってきた。毎年この時期になると、野馬追という祭が開かれる。旧相馬藩の当主なんかも出てくる伝統ある催しで、去年は原発事故で中止になったわけだが(過去、野馬追はどんな天気でも開催されてきたそうだ)、今年は2年ぶりに開かれたので…

「今日が楽しかったから明日からまたがんばれる」

タイトルのような思考回路がいっさいない。週末が平日の活力源になるとか、そういうふうにものを思えないのである。「現実逃避」という感覚もない。自分の人生は全部の出来事がフラットにある感じがする。☆大学1年生の春にウズベキスタンに行った。理由は二…

祖母の死について

祖母が他界した。先週の頭から調子が悪く、水曜日の夜に見舞いに行き、その数時間後に息を引き取った。週末に葬儀を済ませた。何も手に付かない。というのは嘘だ。なんだかいつ祖母が死んだのかわからず、悲しいとか寂しいとか思えない。ただ粛々と日常を送…

本日の似顔絵

最近、似顔絵を描くのがちょっと好きで、なんだかきょうはうまく描けたので載せてみます。 キョロ充御用達すぎる格好をした人 いつも行く喫茶店にいつもいる人 後輩の横顔

いじめについての回想

大津市の中学生が自殺をしたことで、いじめが話題になっている。小学校の記憶が蘇った。私は担任からいじめられていたのかもしれない。私の通った小学校は、都内の住宅地にある区立校だった。並外れたお金持ちもヤンキーも住んでいない町の学校だった。通う…

街コンという名の競技(の観戦記)

もう市民権を得た感のある「街コン」。「街」と「合コン」をかけあわせた造語であり(まあ合コンも造語だが)、ひとつの街を舞台に数百人規模でする合コンのことをいいます。晩婚化・少子高齢化への対策と地域活性化を一挙にやっちゃおう!という崇高な目的…

叩くメリットの感じられないもの

強い言葉には敏感なほうだと思う。特になにかを「叩く」ような言説。私も批判精神は強いけれど、無駄な批判はしないようにしている。で、そうすると、世の中には、する意味(というかメリット)のないような批判はけっこうあるのだな、と思う。以下、挙げて…

「母親失格」

『シズコさん』という本を読んだ。上野千鶴子先生の『女ぎらい』で紹介されていて、ずっと読もうと思っていた。筆者の佐野洋子さんは『100万回生きたねこ』を書いた人だ。私がこの絵本を初めて読んだのは大人になってからだった。家にはずいぶんいろんな種類…